2014年05月07日

坂のそばの深山幽谷(01) 東京メトロ千駄ヶ谷駅

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 東京メトロ千代田線千駄木駅下車、薄暗い階段を上がって地表に出ると目の前に交差点。メインストリート不忍(しのばず)通りと団子坂の通りが交差する団子坂下交差点だ。

 なぜ千駄木か。その昔、この辺りの雑木林でタキギが伐採され、その数が千駄(たくさん)だったことから千駄木という説があるが、実は違っていて、「せ(狭)た(処)ぎ(際・端)の音便化したもので、台地を切り裂いた狭い場所を表しているらしい」と、どこかのサイトに書いてあった。

 このあたりは台地の谷筋だから、団子坂は本郷台地への上り口。

 ただし、坂下に立って見渡しても、坂の全貌を確認することは不可。なだらかな坂の先が左側にカーブしているからだ。

【Photo(上)】地下鉄の千駄木駅(文京区千駄木)。薄暗い階段を上ると不忍通り。

【Photo(下)】地上に出ると団子坂下の交差点。角にあったゲームセンターはなくなり、現在はミスター・ドーナツになっている。

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2014年05月08日

坂のそばの深山幽谷(02) 団子坂下交差点

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 団子坂の別名は潮見坂、汐見坂、千駄木坂、七面坂など。坂上から江戸湊を望むことが出来たから潮見、汐見なんだろうな。

 文政12年(1892年)編纂の『御府内備考』によると、「千駄木坂は千駄木御林跡の千駄木町にあり、里俗団子坂と唱ふ、此坂の傍に昔より団子をまるめて鬻(ひさひ)て茶店ある故の名なり」とあり、団子坂の由来は思ったとおり。

 ところが、文京区教育委員会の解説板には、団子屋説とともに「悪路のため転ぶと団子のようになるからともいわれている」とも。

【Photo】団子坂下交差点。左側、商家とビルの間に挟まれているのが東京メトロ千代田線千駄木駅の出口。正面、片側1車線の道路が団子坂。

【Map】とりあえず、団子坂下交差点から団子坂を上り、団子坂上から住宅街を抜けて須藤公園まで散策することにした。

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2014年05月09日

坂のそばの深山幽谷(03) おにぎり屋と古道具屋

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 団子坂の通りは、坂下の交差点から東は谷中霊園に続く道。少し歩くと三崎(さんざき)坂となる。要するに、団子坂凸と三崎坂凸に挟まれた谷筋凹が不忍通り。

 団子坂だが、不忍通りから眺めても坂上を見渡すことが出来ない。左側にカーブしているからだ。コンクリ舗装のおかげで、なだらか坂に見えるが、歩いてみると息が切れる。

 坂を上りながら由来のひとつである「だんご屋」を探すものの、見当たらない。その代わり「おにぎり屋」を発見。木製の看板に「春夏冬」と書かれているのは、「秋」がないから「飽きない」なんだと。ふ〜ん。

 以前、テレビの散歩番組で紹介されていたときは、店主みずから熱々のご飯を握っていたが、ショーケースの奥で仕事していたのはパートタイマーらしきご婦人たちだけ。そんなもんなのだろうな。

 昼食用に、昆布おにぎり(150円)と鮭おにぎり(140円)+おかずセット(100円)を購入。

【Photo(上)】おにぎりはコンビニとくらべ2割ほどお高いのだが、その場で握っているから出来立てホヤホヤ。湯気が立っていて美味しそう。

【Photo(下)】坂の途中にあった古民藝「明六つ」。骨董屋というより古道具屋。残念ながら根津に移転してしまったらしい。

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2014年05月10日

坂のそばの深山幽谷(04) 坂登り壱町程、巾弐間半

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 団子坂に関して、『御府内備考』には「坂登り壱町程、巾弐間半」とあるから、坂の長さ約109メートル、幅約4.5メートル。

 現在とはくらべものにならないほど急勾配だったらしく、しかも道幅が狭く未舗装だったから、雨でも降ろうものならスッテンコロリンのドロ団子となるのは必至。

 昭和初期に発行された『大東京繁昌記・山手編』に日暮里在住25年の藤井浩祐(画家)による<上野近辺>という一文が掲載されていて、団子坂について次のように書いている。

『よく人力車がひっくりかえる処から人も車も団子になるという訳でもあるまいが、兎に角、車に乗って坂を下る人を見ると、ハラハラしたものだ。大抵の人は坂の上下で車を下りたものだが、中には命知らずの人もあって曲がり角で車諸共顚覆して、大怪我をした等の話も聞いた』。

 人騒がせな坂だったのだ。

【Photo】左カーブにさしかかると、坂は急峻になる。自転車にまたがって上るにはキツすぎる。

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2014年05月11日

坂のそばの深山幽谷(05) 本郷台地と赤いバラ

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 坂上の近くに、観潮楼跡に建てられた鴎外記念本郷図書館がある。

 でも、そこには寄らず、手前で右折。坂の上の本郷台地を散策。

 このあたりに建ち並ぶ家屋は、敷地面積が広く、若葉繁れる樹木がそれぞれの庭を覆いつくしている。おそらく、江戸時代の武家屋敷跡なのだろう。

 しばらく歩くと、前方に須藤公園の入り口。鬱蒼とした緑の中に吸い込まれるように、園内に突入なのだ。

【Photo(上)】整備されて間もないと思われる道路はピッカピカだから、近未来都市の中に古風なお屋敷が点在しているような感じ。

【Photo(下)】綺麗な歩道をトボトボと歩いていくと、塀の上から真っ赤なバラの花が顔を出していた。いつもは見下げていたバラの花が、頭上で薫風にゆれていたのだ。

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