2013年02月06日

春の小川の渋谷川(01) カマボコ屋根がなくなる?

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 3月16日、東急東横線渋谷駅が地下に大移動します。東京メトロ副都心線との相互直通運転が実現。これで、「森林公園駅(東武東上線)」と「元町・中華街駅(横浜高速鉄道みなとみらい縁)」を結ぶ88.6Kmがつながることになります。

 東急線のホームを包むカマボコ屋根が解体されてしまうのは残念ですが、駅南側の再開発により、並木橋交差点あたりまでの渋谷川沿いの線路跡地に広場や遊歩道が設けられるそうです。

 現在の渋谷川は、渋谷駅東口の宮益坂下交差点から港区広尾の広尾病院脇にある天現寺橋までの2.6キロあまり。その先から古川と名前を変え、古川橋で大きく北にカーブ、麻布十番で東にカーブ。

 やがて浜松町近く、天現寺橋から4.4キロの長旅を終えた水の流れは、竹芝ふ頭と日の出桟橋の間の新浜崎橋から東京湾にそそいでいます。

 というわけで一区間、恵比寿駅まで山手線に乗り、暗渠化されていない渋谷川を散策です。

【写真】JR渋谷駅東口の真上に東京急行電鉄。この光景もあと数カ月(?)の命。カマボコ屋根は解体されてしまいます。

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2013年02月07日

春の小川の渋谷川(02) 恵比寿駅西口「えびすストアー」

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 不景気風が吹きすさぶ中、爆発的なスピードで変貌を遂げている東京ですが、恵比寿駅西口あたりは昔のまま。なんだかホッとしてしまいます。

 改札を出て右方向に足を進めると「恵比寿1丁目」。山手線の内側ですが、かつては草深い田園地帯の中に一筋の小川が流れているだけの、のどかな農村地帯だったところです。

 小川の名前は「渋谷川」。嘉永6年(1853年)に摺られた『江戸切絵図』の「東都青山繪圖」には、大きな面積を占める緑色部分「山林土手、馬場植溜等」の中央に半円を描くように川筋が彫られています。

【写真(上)】西口(山手線内側)の光景。昔ながらの「えびすストアー」が健在です。その昔、電車の窓から見えた「中川三郎ダンス教室」の看板だけは強い印象があり、いまだに脳内にそのころの光景が残っています。もちろん、巨大な看板は跡形もありません。

【写真(下)】「えびすストアー」内部。「ふとん一式 パジャマ エプロン つたや寝具点」「洋服のお直し スターモード」「手造り煮物 和え物 漬物 遠州屋」「そば 福むら」などの店あり。

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2013年02月08日

春の小川の渋谷川(03) 渋谷区東3丁目

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 小川とはいえ、渋谷川は流量が多かったので各所に水車が設けられていたそうです。その代表例が『富嶽三十六景』(葛飾北斎)の「穏田の水車」。

 原宿穏田村付近(神宮前3丁目)あたりの「渋谷川」につくられた水車小屋です。もちろん、今どきは水車などありません。

【写真】渋谷区東3丁目、周囲をマンションビルに囲まれていた一角です。30年ほど前のかすかな記憶では、モルタル造りの民家が軒を並べていたのですが・・・。右側に渋谷川の流れがチョロチョロ。その昔、ホタルが舞い飛んでいたとは思えません。

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2013年02月09日

春の小川の渋谷川(04) 比丘(びく)橋

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 残念ながら渋谷川のスタート地点である宮益坂下交差点から駅前あたりは暗渠になってしまっていて、流れが陽光にさらされるのは渋谷駅南口にある稲荷橋から。

 40年ほど前、渋谷駅東口の整備が行なわれていたころ、取り壊し寸前の中華料理屋の2階からラーメンをすすりながら暗渠化されつつある渋谷川を眺めていた記憶があるので、駅前の川が視界から消えてしまったのは、それほど昔のことではありません。

【写真(上)】強固な護岸の渋谷川。撮影場所は「比丘橋」の端の上。元は「比丘尼(びくに)橋」だったそうだから、近くに尼寺があったのかもしれません。

【写真(下)】「比丘橋」を振り返ってみました。渋谷川の水位は限りなく低く、下水道を高度処理した水は清く澄んでいました。

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2013年02月10日

春の小川の渋谷川(05) 庚申(こうしん)橋

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 渋谷川に合流する河骨川は、文部省唱歌『春の小川』のモデルとなった川。西武百貨店の地下を、コンクリに囲まれてチョロチョロと流れているそうです。

 恵比寿を横切る渋谷川は、明治通りに沿って流れています。ただし、天候次第では暴れ川になったので両脇も川底も堅牢なコンクリ造り。

 現在は下水道を高度処理した水が流されているので、清涼感あふれる水がチョロチョロですが、いくら贔屓目に見たって「春の小川」には見えません。

 でも、ところどころに架けられている橋の上から川筋を眺めると、岸の数箇所に草花が繁茂していて、水辺の光景をつくりだしています。

【写真(上)】「庚申橋」からの眺め。なんだか臭いそうなドブ川風ですが、水はキレイです。

【写真(下)】橋は「こちら」と「あちら」を結ぶ重要な通路。悪病などを封じるため、橋の手前に庚申橋供養塔を建立。交通の要(かなめ)なので、旅人の道標にもなったようです。

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