2014年08月25日

ちんちん電車に乗って(01) 27系統+32系統÷2=荒川線

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 ちんちん電車のちんちんを伝鐘という。

 車掌が車内上部に張られたヒモを引っ張ると、運転席近くに設置されている鐘が鳴る仕組み。「ちん(降り口閉扉)、ちん(乗り口閉扉)」の意味。発車時の安全確認というわけ。

 ちょっと前までは都心部を縦横無尽に走り回っていたのだが、クルマの邪魔になるという理由で昭和47年(1972年)に荒川線だけを残して全廃。「実にバカなことをしたもんだ」と反省するのは、その数年後だけど。

 その荒川線は、専用軌道部分が長かった「27系統(三ノ輪橋〜赤羽)」と「32系統(荒川車庫前〜早稲田)」を足して2で割った路線。早稲田〜三ノ輪橋間12.2キロ、停留場数30。

 都電王子駅前停留場はJR京浜東北線王子駅に隣接。停留場で「都電一日乗車券」(400円也)を購入すれば準備万端。ここから終点三ノ輪橋停留場まで6キロ。途中、何度も乗り降りすることが出来る。

【Photo】昭和30年発行の『模範東京全図』。赤線部分が都電荒川線。他の路線は全滅。

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2014年08月26日

ちんちん電車に乗って(02) 都電荒川線王子停留場

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 都電全盛時代、乗り込むときは「どっこいしょ」だった。

 道路に敷設された併用軌道がほとんどだったから、電停(停留場)は道路の真ん中にあり、一段高くなっているプラットホームから乗り込むには、都電の乗降口に設けられているステップを「どっこいしょ」と上らねばならなかったのだ。

 ところが荒川線。専用敷地に敷設された専用軌道だから、各停留場に本格的なプラットホーム完備。都電の乗降口にステップはなく、乗り降りはスムーズだ。

【Photo】都電王子駅前停留場はJR王子駅の東隣。東北・上越新幹線の高架下にある。

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2014年08月27日

ちんちん電車に乗って(03) 車両に4形式あり

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 都電荒川線を走る電車は、昭和中期に製造されたレトロな車両が使われていた。他路線が廃止になったから、余った車両が集まってきたのだ。残り物には福がある。

 レトロ車両でコスト削減かと思いきや、4〜5年前から新型車両の導入が始まったから、結構、都電って強気なのだ。

 現在、活躍しているのは7000形、8500形、8800形、9000形の4タイプ。7500形は老朽化により全車引退。

<7000形>
 驚きの1954年登場。荒川線の親分格で、編成数も多い。さすがに今どきは、行き先表示機が方向幕→LED、パンタグラフが菱形→シングルアームに交換されている。

<7500形>
 1962年導入の車両だったのだが、1954年の7000形に敗北。ついこの間まで数多く走っていたので、都電の記憶はこれの場合が多い。

<8500形>
 1990年から導入。1962年(7500形登場)から28年ぶりの新型車両。ただし東京都交通局が財政難だったため導入されたのは5両だけ。財政難ならレトロのままでよかったのにね。

<8800形>
 外観は丸みを帯び、窓も大きい。これまでの都電とは大きく異なるデザイン。導入されたのは10両。塗装に4色のパターンあり。

<9000形>
 2007年に2両だけ導入された新型レトロ風味車両。要するにイベント用車両なのだが、通常運行にも使われている。

【Photo】7000形の運転席。停留場が近いので運転手が立っている。運賃収受の準備のためだ。

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2014年08月28日

ちんちん電車に乗って(04) 都電は実直

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 朝夕3〜5分間隔、日中6〜7分間隔・・・都電荒川線の運行間隔はすごい。ぶらりと行っても、すぐ乗れる。しかも、ほぼ時刻表どおり。

 ただでさえ本数が少ないのに加え、待てど暮らせど時刻表どおりにやって来ない都バスとくらべたら、都電は実直そのもの。専用敷地に敷設された専用軌道の強みだ。

 ただし、かつての都電とは異なり乗務員は運転手だけ。首から黒い車掌カバンを提げた車掌はいないから、前乗り後降り厳守、降りたいときは降車ボタンを押さねばならぬ。

 昔の感覚で乗ると、降車ボタンの存在を忘れがちだから要注意。

【Photo】都電7000形の車内。久しぶりに乗車すると、内部が木製でないことに驚くかも。空調および降車ボタン完備。

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2014年08月29日

ちんちん電車に乗って(05) バスより安い都電運賃

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 昭和45年(1970年)当時、国電の最低運賃と都バス運賃が30円だった頃、都電は20円。高いか安いか。

 喫茶店でハイライト(80円)を吸いながらコーヒー(100円)。食堂でサバ焼き定食(120円)を食べたあと、銭湯(大人38円)に入って下宿に帰る。これで計338円也。

 学生アルバイトの日給が簡単作業800〜1000円。高田馬場駅前でニッカボッカの手配師に拾われ、工事現場作業へ行けば1200〜1500円だったから、都電の20円はそれほど高いとは感じなかった。

 当時、「高い!」と思ったのはマクドナルドのハンバーガー。同46年(1971年)、銀座三越1階にマクドナルド1号店がオープンしたのはいいのだが、なんと1個80円。誰もが驚愕していたが、誰もが食べていた。

 店内に客席はなかったので、目の前の銀座通りでモグモグ。うまい具合に、前年に歩行者天国なるものが初めて実施されていたのだ。銀座通りの都電は、同42年(1967年)の暮れにご臨終。

 今どきの都電運賃は大人170円(IC 165円)。すき家のアルバイト時間給1000円前後は、昭和45年当時の日給とほぼ同じ。となると、都電運賃20円→170円(8.5倍)に対し、アルバイト代125円→1000円(8倍)だから、まあそんなもんか。

【Photo】荒川遊園地前停留場で下車。人の流れの先に遊園地あり。

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