2014年07月01日

浜御殿で暑気払い(20) 徳川家宣 VS. 柳沢吉保

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 園内にある小さな売店の収入が約4296万円(平成24年度)。では入場料の稼ぎはどのくらいなのだろう。昨日同様、東京都公園協会の事業報告書を調べてみた。

<浜離宮 入園者数及び入園料>
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       有料入園者数 無料入園者数 入園者合計 入園料(円)
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平成22年度 56万8630   6万7400   63万6030 1億3930万6610
平成24年度 56万7311   7万5757   64万3068 1億3698万1874
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※一般および中学生300円、65歳以上150円


 年間の入場者合計は64万人前後、稼ぎは1億4000万円弱。乱暴な計算をすると日ゼニ37万5000円だ。売店の11万8000円を加えると1日49万3000円也。

 無料入園者とは、まる1日誰もが無料になる「みどりの(5月4日)と都民の日(10月1日)」、「小学生以下及び都内在住・在学の中学生」、「身体障害者手帳などを持参の方と付き添いの方」。さらに「20名以上の団体は2割引」と「年間パスポート大人1200円、65歳以上600円」がある。

 浜離宮といい勝負をしているのが同じ都立庭園の六義園(駒込)。稼ぎは以下の通り。

<六義園 入園者数及び入園料>
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       有料入園者数 無料入園者数 入園者合計 入園料(円)
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平成22年度 46万4664   6万1398   52万6062 1億744万6900
平成24年度 64万3064   6万9825   71万2889 1億5399万110
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※一般および中学生300円、65歳以上150円


 4年前までは入園者数および稼ぎで勝っていたものの、ここ数年でいずれも六義園に追い越されている。やっぱりサクラの集客力なのだろうか、ショウブにナノハナじゃダメか。

【Photo】閉園時間の午後5時まで、あとわずか。園内に散らばっていた人々が一斉に大手門に向かい始めた。

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2014年07月02日

浜御殿で暑気払い(21) 俯瞰鳥瞰コンラッド

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 浜離宮のサイズは、およそ500m×500m。25万u(7万6000坪)もある。

 歩いて回ると大きさが体感できるが、出来ることなら鳥のように上空から俯瞰してみたい。

 そんな思いにかられた方は、5万3820円を用意しよう。汐留シオサイトに建つホテル「コンラッド東京」のベイビュースイートツインに泊まるのだ。

 ホテルの案内には『ベッドルームとリビングルームがそれぞれセパレートになったスイートルームの広さは72平米。東京ベイと浜離宮恩賜庭園を一望するゆったりとした空間でのステイをお楽しみください』とある。ツインだから2名分の料金。

【Photo】汐留から見た浜離宮(Hamarikyu Garden as seen from Shiodome) Attribution: Chris 73 / Wikimedia Commons 10:22, 11 August 2006

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2014年07月03日

浜御殿で暑気払い(22) 家斉トップ、家慶2位

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 浜御殿をもっとも利用したのは十一代将軍徳川家斉だったことが『徳川実記』から分かるらしい。その数、なんと248回。ほとんどが鷹狩り。

 天明7年(1787年)に15歳で将軍に就任し、天保8年(1837年)に次男家慶に将軍職を譲るまで、平均すると1年に5回ほど通いつめたことになる。

 十二代徳川家慶は第2位の99回。在職16年だから年6回ほど。最後の将軍徳川慶喜は、大阪城から逃げ帰ってきたときに使った「御上がり場」の1度だけ。

 さて、閉園時間の午後5時が近づくと園内に音楽が鳴り響く。「帰り支度急げ!」の意。

 各種イベント開催期間およびゴールデンウィークなどに閉園時間の延長が行なわれることがあるが、夏至でも冬至でも基本は午後5時。

 今どきは明るくて夕方という感じがしないし、もうちょっとばかりウダウダしたかったのだが、静寂をかき消す音楽が許さない。とにかく出よう。

 大手門を出て石造りの大手門橋を渡ると、都会の喧騒の真っ只中だ。

【Photo】石橋の大手門橋。先に見えるのが大手門。

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2014年07月04日

浜御殿で暑気払い(23) 中銀カプセルタワービル

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 帰路。歩いてきた道を逆戻り。

 往路と復路では目の前に広がる光景が異なるから、意外な発見がある。案の定、面白い形状のビルを発見。

 平成19年(2007年)に亡くなった黒川紀章が設計した中銀(なかぎん)カプセルタワービルだ。世界初のカプセル建築なんだと。

 竣工は昭和42年(1972年)。工場で組み立てられたカプセルユニットを2本の高張力ボルトでコンクリートコアシャフトに取り付けてあるだけの構造だから、取り外し取り付けは自由自在。

 基本は単身者用の住宅なのだが、数個を扉でつなげば家族用としてもOKという、当時としては斬新さを誇った建物。

【Photo】写真中央、四角いカプセルが鈴なり状態になっている建物が中銀カプセルタワービル。

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2014年07月05日

浜御殿で暑気払い(24) 都心の6畳ひと間

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 銀座8丁目、首都高脇の中銀カプセルタワービルは地上11階一部13階、地下1階の立派な集合住宅だ。

 ただし1カプセルは10u(畳のサイズにもよるが、おおよそ6畳ひと間)。内装はベッド、エアコン、冷蔵庫、テレビ、テープデッキなどが作り付け。70年代の先端技術が詰まっている。

 カプセルは工場で組み立てられ、ここに運んでボルトで接続。カプセルそのものを交換することが可能な設計になっているのだが、これまで1回も交換されたことはないらしい。

 さすがにマンション建て替え決議が行なわれ、地上14階建てのビルに変身する計画があったものの、いまだにカプセル健在。

 10年ほど前、不動産広告に掲載された売価は580万円。同じころ、賃貸広告には5万7000円とあった。JR新橋駅徒歩5分だから通勤には最適。だけど・・・。

 気になる方は、埼玉県北浦和公園の彫刻広場に行こう。中銀カプセルタワービルの1階にあったモデルルームが設置されているのだ。

 なぜ埼玉県か。北浦和公園の彫刻広場を管理しているのが埼玉県立近代美術館、その美術館を設計したのが黒川紀章だから。

【Photo】中銀カプセルタワービル。モノクロモードで撮影。当初、丸窓はハメ殺しだったが、今では数軒がオープンできるように改造済み。

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