2013年03月01日

麻布台地の渓谷美(10) 南部坂の急勾配

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 公園の高台側の出入口から出て、麻布十番方面に向かって歩くことにしました。

 道路に出ると、そこは南部坂。『御府内備考』に南部坂について「登凡三十間余巾五間半余(長さ約55メートル、道幅約10メートル)」と書かれていますが、坂のスケールは当時のまま。

 坂の途中にある「南部教会」や「ドイツ連邦共和国大使館」を眺めながら、とぼとぼと坂上を目指します。

【写真(上)】南部坂の途中から坂上にレンズが向いています。右側に「南部教会」、その先に「ドイツ連邦共和国大使館」です。

【写真(下)】坂下にレンズを向けてみました。かなりの急勾配であることがわかります。左側が「ドイツ連邦共和国大使館」ですが、記憶にあるドイツ大使館とは異なり、全面ガラス張りの近代的なビルになっていました。

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2013年03月02日

麻布台地の渓谷美(11) 麻布運動場

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 南部坂を上りきってから麻布運動場の角を右折、しばらく歩くと「二の橋」に向かって下る坂道があります。

『御府内備考』によると「上之町東之方ニ有之登り五拾間余道巾五間」とあるから、長さ約91メートル、道幅約9メートルの坂道は「同所より三田通りニ而里俗仙台坂と唱申候」。江戸の昔から「仙台坂」と呼ばれていたようです。

『江戸切絵図』で確認すると、一帯を仙台藩主松平陸奥守の広大な下屋敷が占め、塀に沿って道が描かれています。要するに「南部坂」から「仙台坂」に至る道中は、見事に江戸時代のままの道筋というわけです。

【写真】坂の先には「麻布運動場」があります。以前は、たくさんの木々に囲まれていて昼なお暗い感じがしていたのですが、妙に明るい場所になっていました。六本木が近いので、「六本木ヒルズ」が大きく見えます。この先、野球場のあたりを右折して「仙台坂」に出る予定。

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2013年03月03日

麻布台地の渓谷美(12) 仙台坂と韓国大使館

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 麻布運動場からしばらく歩くと仙台坂上。坂の上なんですが、有栖川公園脇の南部坂を上りきったまま、平行に移動してきただけなので坂上の感じがしません。でも、明らかに坂の上。道の先、麻布十番方面を眺めると、明らかに下り坂になっています。

 仙台坂の名前の由来は、坂の南側一帯に仙台藩伊達家の下屋敷があったからだそうです。でも、陸奥盛岡藩南部家(有栖川公園)の脇にある坂が南部(家)坂と呼ばれているから、その法則でいけば仙台(藩)坂ではなく伊達(家)坂。あるいは南部(家)坂ではなく盛岡(藩)坂。「もりおかざか」の先に「だてざか」・・・どうも語呂が悪いな。

 坂の途中、仙台藩主松平陸奥守の広大な下屋敷があり、その後、松方正義(政治家)の邸宅に。木下尚江の小説『火の柱』には、松方邸について散々な書き方をしているから愉快です。

『特(こと)に近来仙台阪の中腹に三菱の奴が、婿の松方何とか云ふ奴の為に煉瓦の建築を創(はじめ)たのだ、僕は其前を通る毎(たび)に、オヽ国民の膏血(かうけつ)を私(わたくし)せる赤き煉瓦の家よ、汝が其礎(いしずえ)の一つだに遺(のこ)らざる時の来(きた)ることを思へよと言つて呪(のろつ)てやるンだ』。

 その呪われた仙台坂南側一帯は、現在、大韓民国大使館の敷地になっています。

【写真(上)】仙台坂上。このあたり高級住宅街なのに、空を見上げると電線ケーブルが縦横無尽。昨日の麻布運動場あたりも同じ光景だったので、坂上では地下にケーブルを埋めることができないのでしょうか。

【写真(下)】仙台藩主松平陸奥守の下屋敷→松方さんチ→韓国大使館。現在は巨大な大使館ビルに建て替え中です。韓国にある日本大使館は、韓国政府から建て替え申請を却下されているらしいですけど。

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2013年03月04日

麻布台地の渓谷美(13) 麻布十番の街並み

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 坂を下りきりると麻布十番の街並みが広がっています。地下鉄麻布十番駅(南北線/大江戸線)を利用して訪れる人が多くなったから、おしゃれなお店も増えてきました。たい焼き目当ての人も多いんですけどね。

 私よりイイ物を食べていると思われるドッグ様が、オートクチュール風を着込んだご婦人に引かれてお散歩しているところと出くわしましたが、新宿池袋ではお目にかかれない雰囲気だったのが印象的でした。思わすドッグ様に道を譲ってしまいましたけど。

【写真】アザブジュバンの街並み。このまま真っ直ぐ進むと、二の橋とご対面です。

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2013年03月05日

麻布台地の渓谷美(14) 古川に架かる二の橋

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 商店街をしばらく歩くと、その先に古川。渋谷方面から恵比寿を抜け、はるばる流れてきた渋谷川が、なんと、このあたりで古川と名乗るようになるんです。

 恵比寿でご対面した渋谷川とは異なり、水面は暗褐色。でも、頭上を首都高速2号目黒線に覆われていて昼なお暗き状態だからしょうがないかも。都内を流れる川のほとんどは、暗渠化されるか空をふさがれるかのどっちかだから、ホント可哀想。

 古川(元渋谷川)に架かっているのが二の橋。なんてことのないコンクリ橋ですが、尾張屋版『江戸切絵図』の「東都麻布之繪圖」にも描かれていて、その名のとおり「一ノ橋」と「三ノ橋」の間にある橋。当時は「二ノ橋」と表記されていましたが、なぜか現在は「二の橋」。面白いことに「一ノ橋」と「三ノ橋」の現在は「一之橋」と「三之橋」。

【写真(上)】二の橋。この手前に「二之橋」と刻まれた石柱が雨ざらしになっていますが、おそらく架け替える前の遺物かもしれません。橋の中ほどから、頭上は首都高速道路2号目黒線でふさがっていて、薄暗い感じ。まるで日本橋を小さくしたような雰囲気です。橋を渡ると日向坂の始まりです。

【写真(下)】昼なお暗き川は、一之橋あたりで急に右カーブし、ときには暗渠の中を通りながら浜崎橋の先で東京湾にそそぎます。

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