2012年12月01日

ぶらっと深川あたり 01 清澄庭園は貸し切り?

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 晩秋まさに尽き果て、冬支度真っ只中の江東区「清澄庭園」に出かけてみました。隅田川と小名木川が合流するあたり、都営地下鉄大江戸線「清澄白河駅」から徒歩3分ほどのところにある東京都の名勝です。地図を見れば隅田川を挟んで左が中央区、小名木川を挟んで上が墨田区。このあたり、縦横無尽に都電が走っていた頃は交通至便なところでしたが、都電が廃止されてからは「気軽に行ける場所」ではなくなり、よほどの時間的余裕がない限り訪れる気がしない「陸の孤島」的な場所でした。

 でも、かつてのお江戸を囲むように循環する都営地下鉄大江戸線が開業してからは事情が一変。新しく誕生した「清澄白河駅」は東京メトロ半蔵門線の停車駅ともなり、俄然、アクセスが良くなったからです。とはいえ「清澄庭園」を散策する人々は極少。いつ訪れても、がら空き状態の庭園散策を堪能することができるから、気分はいまでも「陸の孤島」。

【写真】池の先にある数寄屋造りの建物が「涼亭」。明治42年(1909年)に岩崎家が建てたものですが、昭和60年(1985年)に全面改築工事が行なわれているので昔のままではありません。池には「カモ」や「ユリカモメ」が群れていて、こっそり投げ入れられるパンくずに大興奮。

 

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2012年12月02日

ぶらっと深川あたり 02 いたるところに奇岩名石

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 庭園の原形がつくられたのは享保年間(1716〜1736年)。下総国(しもふさのくに)関宿城主・久世大和守の下屋敷だった頃のことです。もちろん、どんな感じだったのかは不明。やがて明治11年(1878年)に岩崎彌太郎が買収して「深川親睦園」となり、同24年(1891年)に弟の彌之助が大改造。『庭園に手を加え、隅田川の水を引いた大泉水とし、全国から取り寄せた奇岩名石を配した造園工事が行なわれ・・・明治時代を代表する庭園が完成』とパンフレットにあります。

 関東大震災後の昭和7年(1932年)、比較的被害が少なかった半分の土地が東京市に寄付されて「清澄庭園」が開園。残り半分は、東京都が買収して昭和52年(1977年)に都立公園「清澄公園」となりました。

【写真】園内のあちらこちらに奇岩名石。岩崎家が自社の汽船を使い、全国各地から集めて園内に配置したそうです。写真の「磯渡り」は、一見、何気なく石が並べられているように思えますが、造形美は見事。飛び石を歩くと、まるで水面の上を綱渡りしているようで気分です。

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2012年12月03日

ぶらっと深川あたり 03 大尽紀文の夢の跡

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 さらにパンフレットには、久世大和守の下屋敷になる前は『一説には江戸の豪商、紀伊國屋文左衛門の屋敷跡と伝えられています』とあるから、お大尽紀文の「うたかたの夢」を偲ぶにはロマンチックでいいかもしれません。

 でも、『江戸から東京へ』(矢田挿雲)の「紀文の末路と奈良茂」の項に『・・・さしもの紀文大尽も、駄々羅(だだら)遊びに大黒柱がゆがみ、日本橋の本宅を人手に渡して、自分は深川八幡前の隠宅へ逼塞し・・・』とあるから、実際のところどうなんでしょう。

 日本橋の本宅以外に屋敷を持っていたのか、あるいは屋敷を売り払って日本橋に居を構えたのか・・・。いずれにしても逼塞場所の「深川八幡前」からは離れているので、落ちぶれてから住んだ屋敷だとは思えません。

【写真】池の淵は朽ちた木の葉で色とりどり。岩場に生える草花も冬支度を始めています。パンフレットのお大尽派にしても、矢田さんの落ちぶれ派にしても、凍てついた水面を眺める紀文さんの気分はいかに。

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2012年12月04日

ぶらっと深川あたり 04 まるで江戸時代

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 さて園内。庭園部分は約3万9000平方メートルだから「六義園」や「浜離宮」などとくらべると小ぶりなのですが、さすが大名庭園の造園手法を引き継いだ『泉水・築山・枯山水を主体とした廻遊式築山林泉庭園』だけあって見事

 かつては隅田川から水を引き、東京湾の潮の干満によって池の水面が微妙に変化していたそうですが、現在は雨水が水源。微妙な変化を感じるには、季節ごとに訪れねばなりません。

【写真】「涼亭」の後ろ側に一面芝生の「自由広場」、その奥に「花菖蒲田」があります。土橋のあたりに立つと、まるで江戸時代にタイムスリップしてしまったかのような気分。周囲が巨木で囲まれているので、風もなく穏やか。ウィークデイとはいえ散策している人もなく、とても不思議な空間です。

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2012年12月05日

ぶらっと深川あたり 05 庭園のお隣の公園

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『広い池に3つの島を配し、数寄屋造りの建物、水面に小島、木々の影を映す』のが「清澄庭園」。で、道を挟んだお隣には、落ち葉の絨毯で敷きつめられた都立公園「清澄公園」があります。

 ここも、かつての「深川親睦園」。英国人建築技師ジョサイア・コンドルが設計監理した西洋館が建っていたそうです。残念ながら震災で灰燼と化してしまいました。

【写真】落ち葉の絨毯は、歩くたびにカサリカサリと音がして気分よろし。「I'm Getting Sentimental Over You」ってココロ持ちですが、「You」って誰?・・・さらにセンチになってしまうのでありました。

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